静岡県地学会・東部支部主催のジオツアーに参加して、田京駅周辺の地質と地形を観察しました。
中位段丘面にある公蔵免遺跡付近で、
縄文時代の大量の土器が見つかった。ゴミ捨て場だと考えられている。イルカや鮫などの骨も見つかっているので、段丘面は海に近かったようだ。
上位段丘面近くの露頭には、三島パミス(約4万年前の箱根
軽石流)がパッチ上に挟まれている。
露頭の下部には、河川の
シマシマと斜交層理が現れる。
上位段丘の亜円礫層(約10~12万年前)
段丘面から掘り出した円礫を石垣に利用
深沢川の円礫まじりの堆積層が露頭する。
穴不動の多賀火山溶岩流(TV5)の露頭
多賀火山
玄武岩の一部が崩れた部分は、赤く酸化している。
大正9年の深沢川の土石流で、家屋が流出した土地に、新たな住宅地が建っている。
田京駅近くの更地に、箱根の新規
軽石流の堆積層が厚く露頭する。
傍には、土石流の殉難者の供養塔が立つ。