伊豆ジオ遺産の懸案事項であった神子元島上陸のチャンスが、台風16号が去ってやってきた。釣り人の渡船に便乗させてもらい、ようやく上陸できた。午前5時30分の上陸から、午後1時半過ぎの出航までの、約8時間を無人島で過ごした。
携帯電話は、伊豆半島が見える場所ではアンテナが立つ。影になるところでは注意。大きな蚊が刺すとの情報で、強力な虫よけスプレイを持って行ったが、使うことは無かった。
出航
手石漁港から日の出前に、約8km南の神子元島に向けて出航。
渡船の三軒屋さんの高速船BlackAngelには、釣り人-8名と、ただの素人-1名が乗船。うねりは無く、波も穏やか。時々、波しぶきがかかるていど。
巡検
神子元島灯台には、エビス岬(恵比須島?)から切り出した伊豆石が使われ、稲取の火山灰と梨本の石灰岩をもって焼成した速製のセメントが用いられているらしいが、炭素繊維を使って耐震補強されているので確認はできない。(中に入ると伊豆石が見えるらしい)
灯台への入口
旧官舎の遺構の一部は崩れている。
何の目的か、アーチ状に積み重ねた石積み
北端の磯場(便所裏)に向かう。
須崎や赤根島と同様に、熱水変質した凝灰角礫岩には、リーゼガング現象とみられる岩がある。
便所裏の先端
離れ根は岩脈では?
崖下の上の地層
熱水がつくった縞々
凝灰角礫岩の中に、水冷破砕岩かいくつもある。火山弾では?
先端沖のカメ根にも釣り人が立つ。怖くないだろうか?
島の西の入り江には広い表波止場がある。
ナライの場合の波止場
沖青根の磯場は釣り人が密集する。
この付近は、海流が勢いよく流れているので、オオモノが釣れるのだろう。
大きな水冷破砕岩。近くに噴火口があったのか?
利島が大きく見えるが、島の表情が分からない。
空撮
西南西から空撮
南から、カメ根を手前に空撮
数本の空撮動画を、15分の動画に編集してみました。
帰港
途中の横根か?
遠国島と三日月の大洞
盥岬周辺
弓ヶ浜。やはり空撮の方が分かりやすい。