南伊豆の追加取材が、なかなかはかどらない。体力が低下したのか、あまり長い時間歩き回ると、足がつることがあるので、ほどほどにしている。今日は、下田市~南伊豆のマイナーな残り物ジオサイトを巡る。
天馬駒神社の烏帽子岩
蓮台寺の山際の高台に天馬駒(てんぱく-天白)神社が建つ。事代主の妃のひとりの佐伎多麻比咩命が八人の子供を産んだことから、安産の神として祀る。社殿は、斜交層理のある伊豆石(敷根石?)で造られている。
神社の背後にご神体の烏帽子岩が祀られている。穴(タフォニ?)のある水底土石流の大岩でどこからか運んできたそうだ。
一條のトンネル
一條と毛倉野を結ぶ林道沿いの竹林にそのトンネルはあった。入口がカーブしているので、探しにくい。
凝灰岩を削って作ったトンネルだが、トンネルにしては、狭いし、反対側に集落は無い。右下には、段差が掘り残る。
反対側から見ると、垣根掘りと平場掘りのノミ跡が見える。これは通行用のトンネルではなく、石丁場跡のようだ。
林道の入口下には、ヒトツバで覆われた大石があった。
露頭
堀切の凝灰岩東の墹原に、凝灰岩の露頭があった。
彫り込んだ龕には、石造物が祀られている。
本瀬港南の磯場・泡の鼻
本瀬港向かい・無名磯
先端からは、蓑掛島方面が見える。
先端の島には、海食された細いスリットが入り、通り抜けできる。
大瀬港西の磯場・船着
大瀬港の岬の西側が、船着という磯場。平らな面が船着き場として使われたようだ。
東から見る船着
船着周囲の全景
磯場の尖塔
船着の南に回ると蓑掛島が目に入る。
いつもの視点とは違うので、迫力がある。
大瀬港の東南にうかぶ小さな島
もうひとつの島。これらも蓑掛島と同様に岩脈だろう。
大瀬大根裏の磯
磯の一部は熱水で変色した凝灰岩が露頭する。
岩脈と思われる根
固そうな岩脈
ここら辺は、岩脈の巣窟のようだ。