南アルプスジオツアーの3日目は、中央構造線に関するジオポイントを巡りました。ジオツアーの3日間はとても良い天気で幸いでした。
- モーニング・ウォーク
ジオツアー恒例の夜明け前の散歩で、宿泊した”入野谷”の周辺を散歩しました。分杭峠から流れてくる栗沢川の河原 | 秋葉山に通じる秋葉海道沿いの集落(どの家にも土蔵があります) |
聖観音菩薩と地蔵菩薩の石仏がある圓通寺 | 秋葉神社とアカマツの巨木 |
- 南アルプスジオライン
仙流荘で専用バスに乗り換えて、北沢峠まで、標高差1100mの南アルプス林道を登ります。途中の鷹岩には | 緑色の蛇紋岩の露頭(昔は温めてカイロとして使ったことから、温石とも呼ばれる) |
鷹岩傍には、井筋と呼ばれる用水路を通すために、固い岩盤を掘ってトンネルを作りました | 説明−2 |
用水の先の岩盤を掘った直径1mほどのトンネルを用水が流れる | |
幕岩(遠い海の底から隆起したことを証明する石灰岩の高さ700mの大岩壁) | 唐沢露頭(中央構造線に沿って走る仏像構造線と呼ばれる大断層が通って、ここを境に左右で異なる地層が露頭(断層面の東側は砂岩・泥岩−西側は石灰岩。断層面は脆いので、侵食されて谷となった) |
駒ヶ岳につながる鋸岳(花崗岩が熱で変性したホルンフェルス)の稜線 | 中央の尖っている峰の右下の鞍部近くに、鹿窓と呼ばれる小さな穴が見える(花崗岩マグマの熱で穴が開いた) |
北沢峠近くの展望台から見た小仙丈が岳(右肩に、仙丈岳に続く稜線が見える) | 展望台の峰に残る丸い礫(川底であったが、河川の争奪で峰になった証拠) |
北沢峠の展望台から、北岳。手前では紅葉が始まっています | 仙流荘に戻り、昼食。裏のヒヨドリバナには、アサギマダラがまだ蜜を吸っていました |
- 溝口露頭
三峰川の美和ダムと手前の河岸段丘 | 溝口露頭(画面の下)から分杭峠(中央の鞍部)を結んだ線が中央構造線が通り、谷となる |
ここを中央構造線が通ります | 標識の下の崖には、断層の露頭が見える |
さらに北の戸台の露頭 | 戸台の化石資料室を特別に見せてもらいました。戸台から出たサンカクガイの化石。約1億年前は浅い海底で堆積した粘板岩には、アンモナイトの化石も含まれる。 |
南アルプスジオパークから離れて、3日目の宿に向かう途中の、杖突峠(ここも南アルプスジオパークのジオポイント)から快晴の八ヶ岳・霧ヶ峰などを展望