牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

真鶴半島 巡検

たまには他所のジオパークも見ておこうと、箱根ジオパークの真鶴エリアに行ってきました。GW過ぎで静かになった真鶴半島で、初夏の暑さの中、欲張ってみてきました。

  • 福浦カツラゴ海岸

上層の黒色の真鶴岬溶岩が、下層の多摩ローム層を覆い、接触面が褐色に変色しています(更に下層は薄茶色)火砕流と見られる赤くて堅い地層


真鶴岬溶岩は美しい曲線を描きますローム層に貫入した溶岩が、周囲を美しく変色します


漁港側から見た福浦カツラゴ海岸イワシの天日干し



  • 番場浦海岸

約15万年前に噴出した真鶴岬溶岩の末端が番場浦海岸で見られます真鶴岬の先には、三ツ石も見えます


褐色に酸化した安山岩と白色安山岩が露頭します白色の安山岩は、新小松石としてここから切り出され、江戸城築城に使われました


海岸には、下部が海食された岩が不安定ながら残っています今日は若潮・潮がもっと引けば三ツ石まで濡れないで渡れるのだが(岬から見ると後の島が隠れて二つ石に見えます)



貴船祭り海上渡御が行われる貴船神社石段・玉垣・石灯籠などに本小松石(真鶴半島より内陸のもの)が使われています


手水の石も本小松石 磨くとすべすべになります立派な石灯籠 十二支や龍が彫られています


頼朝が隠れたというしとどの窟(今では、別の石で外側が補強されているようです)関東地震により隆起した海食洞の中には、頼朝の坐像が鎮座する



  • 岩地区

海食された崖に下層の火砕丘とそれを覆う溶岩流の断面が露頭火砕丘の方向が二つに交わっている


海岸の近くに見える小島は、海食崖の一部ではないか海岸に転がる大きな火砕流の岩 模様がステキ


如来寺境内跡の洞窟も火砕丘にできた海食洞か?手掘りか?

閻魔大王を含む十王と奪衣婆の地獄の面々が審判をします。傍でお地蔵さんが救ってくれます。洞窟の奥には、大日如来聖観音如意輪観音などの石仏。地獄と対比して、極楽浄土を表すのでは?




ジオの写真のほとんどは、見やすくするためにHDR処理してあります。(腕が悪いので、ついつい多用しています)

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