まちこん伊東主催のジオツアーに参加しました。今回は、田島先生を講師に、北伊豆各地の仏像とジオの関わりを楽しみました。
- 旭滝
横向きの柱状節理が重なり合った旭滝の展望台の近くに、不動明王が3体祀られています。左側の石像は火炎を背にするので不動だが、如来しかしない螺髪をしている。仏師に仏の知識が足りなかったのでは。 | 展望台手前には、龍源寺住職の墓が並ぶ(僧侶の墓はこのような形とのこと) |
ここの紅葉は見ごろです | 旭滝の北側の山肌の木が伐採されていますが、地面から溶岩のようなものが覗いています。 |
旭滝の滝から作曲されたという尺八の名曲[滝落]というのが前から気になっていたが、YouTubeで見つけました。http://youtu.be/945e7eCnShA 柱状節理の滝を流れ落ちる水の流れを感じますね。
- 金龍院
旭滝の近くに金龍院という小さな寺があります。平安時代初期の仏像が大切に守られています。
不動明王 | 伊豆の千手観音の中では、最も古いもの |
釈迦涅槃図 | |
- 放光庵址
弘法大師にあやかって、自ら即身成仏を遂げたという行雲上人の墓がある放光庵址を訪れました。
石柱の後ろの石積みの中に穴を掘って即身成仏を遂げたという。穴の前には、生前に自分で建てた塔も用意 | 周囲には、行雲上人がお経を刻んだ石経がたくさん埋もれているそうだ |
土日にはガイドしている美術館に、今日はゲストとして来館です。田島先生により、平安時代と鎌倉時代の仏像の特徴を解説して頂きました。
現在は撮影禁止なので、こちらでご覧ください。http://kannami13.web.fc2.com/culture-butuzo.html
- 長源寺 三十三所観音霊場
詳細はこちらで。 → http://kannami13.web.fc2.com/stone-33kannon.html
善光寺如来(阿弥陀如来なのに、左手が与願印でなく刀印をしているのが特徴。本来は、勢至・観音菩薩の三尊で舟形光背が覆う) | 手石如来(手石の弥陀窟の阿弥陀三尊を再現した像) |
いずれも運慶が、運慶様式を採用した初期の作品。ご住職の説明では、当初は阿弥陀如来と毘沙門天も三尊で、計9体を制作したとも考えられるとのこと。また、現存する3体の手のひらの位置が横並びに配置されており、運慶が計算して手の位置を揃えたと考えられるとのこと。
本堂裏手の現代版の五百羅漢像 | 池の紅葉 |