座学も今日で終了です。来月のお披露目に備えて忙しくなってきました。
聖観音菩薩は、救いを求める多様な人々に合わせて三十三の観音に変化身する観音の元の姿で、丸顔で人間の顔に似ている。三十三という数字は、仏教では無限(たくさん?)を表します。
観音霊場には、三十三観音を巡礼する霊場があります。
があり、合わせて百観音霊場を巡る巡礼もあります。
地蔵菩薩像は、六地蔵の姿で、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)で困っている人々を救います。一番、力を入れているのは地獄道で、幼くして亡くなった子供や大人の亡者を、三途の川の両岸で救ってくれます。
地蔵には、刺抜地蔵・厄除け地蔵・子安地蔵...と百もの名前をもった地蔵達が居て、諸々の現世利益をもたらすことで信仰を集めています。
桑原のように、聖観音菩薩と地蔵菩薩が並置されるのは、遣唐使の時代の放光菩薩思想(海上安全)の表れで、平安時代の作としては、二体揃っているのは珍しく、県の文化財に指定されています。桑原では、安産をもたらすものとして信仰されていたそうです。
二体とも、一木割矧造りで、丸顔で穏やか、二体揃って祀られていることから、平安時代末期の作と考えられています。
- 不動明王像
右腕がかけていますが、次の特徴から不動明王像と考えられます。
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- 体つきが幼児のもの
- 左目をつぶっている
- 髪の毛
不動明王は、全ての悪や邪神・仏敵に対して、仏の教えに従わせます。
不動明王で有名なものは、成田不動や東京の五不動(目黒・目白・目青・目赤・目黄)があります。
- 毘沙門天像
四天王から独立して祀られる場合は、多聞天が毘沙門天と呼ばれます。戦勝神として、源義経・楠正成・上杉謙信などの武将の守り神として信仰された。江戸時代には、魔除け・財福の神として、信仰されるようになり、七福神のひとりにもなりました。
今日勉強した内容をガイドテキストにまとめなくては。