函南の善男善女が集って、仏様について勉強をしました。
- 観音菩薩の七変化の続き
4) 二十八部衆
千手観音の眷属(従者・家来のこと?)。東西南北・上下に各四部と北東・東南・北西・西南に各一部が配されていて、合計で二十八部衆となる。
密迹金剛力士・摩醯首羅王(まけいしゅら)・那羅延堅固王・金毘羅王・満善車王・摩和羅王・畢婆迦羅王(ひつばから)・五部浄居天・帝釈天・大弁功徳天・東方天・神母天(じんも)・毘楼勒叉天王(びるろくしゃ)・毘楼博叉天王(びるばくしゃ)・毘沙門天王・金色孔雀王・婆藪仙人(ばす)・散脂大将(さんし)・難陀竜王(なんだ)・沙羯羅(しゃがら)・阿修羅王・乾闥婆王(けんだつば)・迦楼羅王(かるら)・緊那羅王(きんなら)・摩ご羅迦王・大梵天王・金大王(こんだい)・満仙王
5) 如意輪観音
思うがままに救ってくれる観音菩薩の変化身のひとつ。6本の腕があり、右手の一本で胸の前に如意宝珠を持っている。左手の一本で輪宝を掲げている。
6) 准胝観音(じゅんていかんのん)
全ての菩薩の仏母(ぶつも)で、子宝の信仰がある。複数の手を持つが、千手観音との違いは、胸の前の両手は合掌していない。
7) 馬頭観音
頭の上に馬の首がついている。
東方の瑠璃光浄土にいて、現世利益(げんぜりやく)をもたらす。
平安時代には、現世の利益(特に病気平癒)をもたらす薬師如来に信仰が集ったが、平安時代末期になると末法思想が広がり、極楽往生を説く阿弥陀如来にとって代わられた。
薬師如来の守護神として、必ず十ニ神が一緒に飾られる。一神が7000の従者を従えて、交代で守護する。
BC3世紀までは釈迦如来が大乗仏教(顕教)で信仰されていたが、その後、明王や天部などのさまざまな仏像が生み出された。AD7世紀にこれらの仏像を大日如来に統一して信仰する密教(小乗仏教)が生まれた。日本には空海が広めた密教の中心となる仏像。密教では、如来も菩薩・明王もすべて大日如来の化身とされる。大日如来は坐像しかない。
大日如来には、ふたつの仏像がある。
金剛界の大日如来: 智拳印で強さを示し、宝冠などで飾られる。
胎蔵界の大日如来: 法界定印で優しさを示し、飾り物はつけていない。
- テキスト作成
時間的制約があるので、養成講座の中で共通テキストを作成することは断念。町のパンフレットを共通テキストとして、各自がゲストに応じてガイドすることにした。宿題の3テーマについて、各自のテキストに間違いがないか読み合わせによって確認していく。
今回は、丹那断層についてのテキスト(9名分)を読み合わせて、理解を整理した。
講師からのアドバイス