牛歩的写真中心網録”

伊豆半島ジオパークと道祖神を中心にアウトドア活動を、写真で記録しています

修了式・特別講演

3ヶ月にも亘った養成講座も、ようやく終了です。小山教授・鈴木講師・その他の講師の皆さん、ありがとうございます。町こん伊東・推進協議会の皆さん、お疲れ様でした。
ジオという素晴らしいテーマを与えていただき、興味・関心が幅広くなりました。また、仲間も大勢増えました。今後はこのネットワークを活かして、伊豆半島全体の活性化の一助になるように微力を尽くしたいと思います。

ジオパークが変える地域の未来(特に防災について):小山教授の特別講演

オホーツク海プレートと太平洋プレートの境界で起こった海溝型のプレート境界地震で、東北から北関東では、震度5弱以上の強い揺れが、1分半から2分も続いた。
死者(行方不明含む)が2万人と最近数十年間では最大の天災

  • これは想定外なのか

869年の丈観津波の浸水域とほぼ一致する。更に、1611年にも同規模の津波があった。今回と同規模の津波は、450〜800年に一度起きていることになり、想定外とは言えない。

  • 今、何が起きつつあるのか

本震で断層面に亀裂が入ったが、それのずれ残りが余震の元となる。内陸の浅い群発地震は、誘発された広義の余震である。余震の最大強度は、本震のマグニチュード-1ていどであり、今後も大きな余震は10年くらい続くであろう。
震災後、全国で20もの活火山が活発化したが、今は活動は収まりつつある。富士山や伊豆東部火山の群発地震も沈静化してきた。

  • 放射性微粒子による汚染

3/15 11:30と3/22 0:30の2回、強い放射能が降った。
小山教授による放射線マップによると静岡県内では、伊東・熱海の放射能が高いが、それでも東京よりは低い。
早川先生による放射線マップ

  • 地域防災に果たすジオガイドの役割

伊豆東部火山については、気象庁の監視システムが構築されて稼働している。地震活動の予測情報と噴火活動を報告している。
気象庁HPで伊豆東部の地殻活動のひずみと群発地震のデータを公表している。ひずみの変化が起こってから、数時間で群発地震が起こる可能性がある。(但し、降雨があるとひずみに影響が出るので注意)

  • ジオガイド講座で学んだ知識から、地形や風景の意味を読み取り、土地固有の災害履歴と将来のリスク、長期的な恩恵をバランスよく読み取って、非常時には危機管理の一端を担う人材になってほしい。

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